最近はSSAGなど安価で便利なオートガイダーが多くなりましたが
以前はオートガイダーと言えば,SBIGのST-4やST-5cがメインで
今回紹介するMEADEのPictor201XTはマイナーな存在でした。
私はST-4やST-5cと同時期にPictor201XTもテストしましたが
パソコンが必要なST-5cやシステムが大きくなるST-4は結局
使わずじまいで,ずっとPictor201XTを使っています。
(カメラレンズ程度で長焦点での撮影は行っていない事もありますが)
最近のオートガイダーは高感度なうえ優れた制御ソフトで
高精度なガイドができますが,パソコンが必須となり「ものぐさ」の私は
テストだけで,これまた実機では使用していないのが実情です。
今回紹介するのはお客様からの依頼品もありますが全てPictor201XT
を使ったガイドシステムです。
これまでに同じ様なシステムは10台以上の製作依頼がありますが
非常に満足してもらっています。
あ、皆さんが「ものぐさ」だなんて思っておりませんので・・(笑)
Pictor201XTは12Vで150mAしか消費しませんし,非常に小型ですので
小さなガイドシステムが構築でき海外遠征では非常に重宝しています。
が,なんと言っても特記すべきは
1個の押しボタンと,2桁の7セグメントLEDの表示のみで全て操作する事です。
最初は戸惑いますが慣れると本当に良く練られたマンマシンインターフェース
である事が実感できます。
特にボタンには中央にLEDがありこれが暗闇での操作を可能にしています。
ST-4やパソコンを使うオートガイダーは結局手元を照らす照明がないと
操作はできませんからね。
高感度で有名なDSI ProもMEADEですので,同じCCDチップを搭載した新しい
Pictorはでないでしょうか?
4~5cmのガイド境でガイドマウント不要,勿論パソコン不要で電源は12V100mA。
もしその際は,マンマシンインターフェースは今のままであって欲しいものです。
以下はPictor201XTの操作テーブルです。複雑に見えますがなれると感動すら
覚えますよ。