通常の一眼レフカメラボディと専用レンズの場合
当然ことですがフランジ式のフォーカサーやスケアリング調整機構を
ボディとレンズの間に組み込む余地はありません。
35mm判よりフランジバックが長い,645や67など中判用のレンズを用いれば
できない事もないのですが,ラージフォーマット用のレンズはシャープさが劣ります。
そこで注目したのがCentral DSが販売しているCDS600D(1100D)。
デジカメの撮像部などを専用の筐体に移植したイメージで
もはや改造デジカメの域を超えているようです。
シャッターや液晶パネル,記録メディアなどは一切無くてパソコンからの制御専用です。
感覚的にはワンショットカラー冷却CCDカメラそのものです。
カメラレンズとの接続部は取り外しができる専用のマウント(青い部分,M60P0.75)
となっているのでそれを外すことで,10mm程度のフランジバックを確保できそうです。
10mmあればスケアリング調整対応のフォーカサーが作れないかと思い入手しました。
(そのまま望遠鏡と接続する場合は,付属の2インチスリーブを使いますが
M60P0.75のネジ部に直接接続することもできます)
このカメラの背面です。
電源を入れて最初に感じるのがファンの静けさで耳障りな音はほとんど感じません。
また消費電流も小さい(実測で2.2A)ので移動派にとっては歓迎されそうです。
カメラと冷却の電源(12Vで供給)はそれぞれ独立したスイッチがあるので
準備中は冷却を停止するなどしてバッテリーを節約することもできます。
スケアリング調整機能つきフォーカサー実現化の目処が立てば改めてご紹介いたします。