撮影データ
MAMIYA Z250mmF4.5,SXV-M25C(ワンショットカラー冷却CCDカメラ)
露出5分の1カット
ダーク・フラット補正なし,レベル補正とカラーバランスのみ調整
センサー赤道儀+4cmファインダー+Atik16ICで自動ガイド
サイズが大きいのですが,クリックするとフルサイズ(2016*3032)で表示します。
月が大きかったのですが,先週の金曜日にカメラレンズの試写を行いました。
今回紹介するのはマミヤRZ67用のAPOレンズ中,焦点距離が2番目に短い
250mmF4.5の試写結果です。
月が大きい上,低空ですので見栄えのしない写真ですが
レンズの性能はおわかりいただけると思います。
本来は条件の良い天頂付近を撮るべきでしょうが
250mmの対象となる天体がなかったのでオメガ星団を撮りました。
このレンズは超低分散ガラスを2枚,異常分散ガラスを1枚使ったAPOレンズで
色収差は殆ど感じません。
星像も充分シャープで,APS-Cサイズ程度では周辺光量の減少や星像の劣化は
殆ど感じません。
350mmや500mmでも言える事ですが,前玉の直径は65mmほどあり
焦点距離と開放F値から計算した55mmより少し大きめです。
光量をフラットにするためと思われる円形の絞りが入っているからでしょう。
250mmでF4.5なのでスペック的にはFS-60C+レデューサーとほぼ同じになります。
カメラレンズは星像をシャープにするため少し絞るのが一般的ですが
絞ると輝星がコンペイトウ状になってしまいます。
このレンズにも絞りはありますが開放で使える(F値が4.5と暗いので絞れない?)
星像なのでFS-60C同様,まん丸な気持ちの良い星像となります。
このレンズの新品価格は30万円弱もする高級レンズですが
綺麗な中古品を1/8程度で入手しました。
中判レンズの中古市場は値崩れ状態で
中判のデジタルカメラも出始めていますがその影響は無いようです。
マミヤのAPOシリーズ中,EDレンズを2枚,UDレンズを4枚使った
500mmF6は既に紹介していますが,210mmF4.5と350mmF5.6も
近々レポート予定です。