AGS-1Sシリーズに新たにEM-10用をラインナップしました。
今回ご紹介するのはハイブリッドモーター仕様の高級バージョンです。
恒星時駆動周波数120PPSとステップ角上は十分滑らかな上
28mm角の小型ステッピングモーターを使用しておりますのでモーター自体の振動も
小さくなっております。
ハイブリッドモーターは高価ですがPM型に比べ高速特性やレスポンスに勝ります。
またギヤヘッドのバックラッシュがPM型のそれより小さいのもメリットです。
EM-10やEM-200はモーターとウォーム軸の伝達ギヤ比が1:1(EM-10は1:1.25)ですので
ギヤードモータのバックラッシュをモロに受けてしまいます。
(NJP用のPD-*X-Y用も同じモーターですが,こちらは伝達ギヤ比が1:5(DEC側)ですので
ギヤヘッドに起因するバックラッシュは理論上EM-200等の1/5になります)
そのためオリジナルはバックラッシュが大きく,特に赤緯は自動ガイド時の
キャリブレーション等に支障がでるとの話を耳にします。
今回のケースでは,対恒星時±80%で赤緯を修正した場合,時間で2秒強で
駆動し始めますのでオリジナルの半分以下になっております。
なお最高速度は電源電圧12Vで約450倍速,極軸望遠鏡の視野照明は
AGS-1S本体から供給されます。(AGS-1Sのパネル上から明るさの調整ができます)