25日の記事でご紹介した,ギヤの組み合わせで恒星時駆動を実現したスカイメモP
さっそく電気系を今風に改造しました。
ウォームホイールの歯数は120枚ですが,ウォーム軸に72枚のスパーギヤが
ついていましたので,手元にあった60枚のピニオンギヤをモーター側につけ
144枚系用の回路で駆動できるようにしました。
入手した時はグリースの劣化や異物の噛みこみ等で全く使えない状態だったので
オーバーホールしてみるとやはり期待どおりの造りです。
古い物ですが,焼き入れ後研磨されたウォームや砲金のホイールはよみがえり
改めて当時の造りに対する職人気質を感じます。
スカイメモは2代目のQを2台,(同時代のSTを1台)所有し
3代目のNSと4代目のRを修理した事がありますが
残念なことに,代を重ねるごとに造りが荒くなってきていると感じます。
電子回路の方は飛躍的に進化し,この当時の物はまさに過去の遺物のようですが
赤道儀本体の造りは明らかに丁寧で,材料も吟味されています。
この現象は老舗の望遠鏡メーカの製品にも言えるようですが
電子回路は飛躍的な進歩を遂げながら
なぜ肝心な機械部は逆行してしまったのでしょうね。
古い機種をオーバーホールするたびにそう思います。