度々ご紹介しておりますMTS-3SDI+は,使用できるステッピングモーターの
コイル抵抗の制限から,モーター単体での高速特性は良くないのですが
十分に滑らかなマイクロステップ駆動と,高トルクを活し,ギヤヘッドのない
モーターでの駆動テストを行いました。それもタイミングベルト駆動でです。
欧米ではタイミングベルト駆動もよく見かけますが,どういう訳か日本では
馴染みがないですね。
一般産業では殆どがタイミングベルト駆動ですし,その信頼性は実証が
あるのですが,なぜ望遠鏡の駆動には使われないのでしょう?
騒音やバックラッシュが小さいうえ,軸間の距離の自由度が大きいため
レイアウトは容易です。さらに安価です。
で,実際に駆動してテストした結果は心配した駆動のムラは全く判りません。
赤緯のバックラッシュもほぼ”0”ですこぶる快適です。
少なくともギヤ駆動と比べて劣ることは何もないようです。
今回のGP-D赤道儀はタイミングプーリーでの減速を約1:3としましたが
十分な滑らかさ,トルク,それと800倍程度での自動導入が可能です。
MTS-SDI+はディスプレイをつけるとパソコンがなくても自動導入できるので
本当に便利です。
冷却CCDで撮影する場合はパソコンは必須ですが,デジカメ(や銀塩)
での撮影の場合,オートガイダーも含めパソコンが不要なのは助かります。
SP/SP-DX,GP/GP-D用は近日中にベルトカバーを付けて発売いたします。