フランジ型フォーカッサーの開発状況は何度かご紹介していますが
その後,開口サイズの拡大/コンパクト化と相反する機能の実現と
新たに浮かんだアイデアの取り込みなどで製品化が遅れていました。
写真はその新アイデアのオフアキシスガイド(OAG)機能を
統合した製品版の試作機です。
上記を実現するため,以前ご紹介した円形から四角形に変更しました。
フォーカッサーやOAGはドローチューブに串団子状につながれますが
光路長が限られているため,それぞれの必要光路長は
可能な限り短いことが要求されます。
ただ構造上,必要光路長の短縮にも限界があることや
接続に伴う固定リングの厚みなども無視できなくなります。
また,何段もつなぐと強度や精度の問題も出てきそうです。
フォーカッサーの開発と平行して個人用のOAGを作っていたのですが
よく考えてみると同じような筐体の内部のごく一部に
その機能を組み込んでいることに気がつきました。
OAGは光路に小さなプリズムがあるだけでほとんどは空洞です。
その空洞にフォーカッサーをレイアウトできれば統合できます。
上記写真はM92-M72仕様をTOA-150に取り付けた状態で
まだテスト段階ですが充分実用になることを確認しています。
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さらに発展型ですがAtik製のフィルターホイールも統合した
三種統合?も試作しています。
フォーカッサー,OAG,フィルターホイール
この3つの機能を統合して必要光路長を50mm程度にできれば
中判カメラレンズでLRGBのリモート撮影が可能になりますね。
(↓写真は35mm用レンズですので三種統合は無理ですが)
フォーカッサー関連の製品は,開発~実機テストの関係上
手持ちの機材で確認がとれた機種のみの対応となることを
予めご了承ください。
特にOAG機能は光路長の関係上,組み合わせる撮影用と
ガイド用冷却CCDは一部の機種に限られます。