スプリューは,ヘリサートとかネジインサートなど,他にも呼び名がありますが
アルミなどの柔らかい材料のネジ部の補強や
ネジ山を壊した場合の補修用として使用されるものです。
五藤光学のマークX赤道儀は度重なる分解にも耐えるよう使われていたし
タカハシの赤道儀のバランスシャフトねじ込み部や高度調整部にも使われています。
写真は大型のアリミゾDDS80と小型のDS45です。
当社のアリガタ押さえネジ部はすべてこのスプリューで補強しています。
またDS45では底面のカメラネジ部にも使っています。
アリガタを強く固定した時はこのネジ部に数百kgの力がかかるのですから
頻繁なアリガタの脱着に耐えるよう,充分な肉厚の素材とスプリューは必須です。
(DDS80,DS80のスプリュー部の肉厚は1.5D,DS45,DS65Nは1D)
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スプリューはネジ山を壊した時の補修にも使うと記しましたが
丁度よい写真がありましたので追記します。
下の写真はMS-5の鏡筒バンド取り付けタップ穴を補修した例です。
オーバーホール時に不具合があればスプリュー取り付けを行っています。