先日発売しました新型のアリミゾは,アリガタ固定ブロックの蓋を廃止したうえで
かつ,強度を落とすことなくコストダウンや薄型を実現していますが
ロスマンディ規格のアリガタ(ダブテール)では別の大きな意味があります。
ロスマンディ規格のアリガタはエッジ部の幅が約75mm,エッジ角が60度です。
写真のように一般的な台形アリガタと異なり,アリミゾとは底面では接せずに
エッジ上部の張り出した部分がアリミゾに乗ります。
台形アリガタとは根本的に異なる固定方法です。
そのため,アリガタのエッジは低くアリガタ厚みの半分程度(5~10mm)です。
エッジ部はアリミゾの爪にかけてとめるイメージです。
(写真のセレストロン製は比較的エッジは高い(10mm)のですが
一般的なロスマンディ規格品は6mm程度で,GS-250RC付属品は5.5mmです。)
従来の固定ブロックに蓋があるタイプではブロック位置が蓋の厚み分
3mmほど低くなるので,固定ブロックはエッジ先端の半分ほどしかかかりません。
一番大事なエッジの付け根部は空いてしまいます。
付け根を固定しないので,薄いアリガタは“へ”の字状に反ってしまいます。
新型のアリミゾはロスマンディ規格“にも”使えるのではなく
長年ロスマンディ規格のアリミゾを製作してきた当社のノウハウを反映した設計です。
下の図のようにわずかなアリガタの反りも抑えるメカニズムなので安心です。