昨日ご紹介しました冷却CCDカメラとカメラレンズの接続部について
ご質問をいただきましたので補足します。
今日の構成はAtik383Lよりバックフォーカスが約5mm短いAtik314Lの例です。
ボーグのリング3個からなり,最後の7423はバックフォーカスの短い
Atik314LのためでAtik383Lでは不要です。
光路の微調整は7507とカメラマウント部で行っています。
(写真はボーグの型番が見えるようにリングを緩め撮影しています)
冷却CCDカメラのバックフォーカスはメーカーから公表されていますが
CCD保護ガラスの厚みやカメラのウインドウのガラス厚みが
考慮されているか良くわかりません。
また途中に何らかのフィルターが入るため最終的には実機調整が必要と思います。
さらに,以前のレンズは広角~200mm程度まではIFでなくて
レンズそのものを繰り出すためカメラ接続部は若干短めに作っておけば
レンズの繰り出しでピント合わせができましたが
最近のレンズは広角でもIFタイプなので
正確に無限位置でピントがでるように加工しないと星像に悪影響が出そうです。
下の写真は7507を60φまで加工したところを60φバンドで固定した状態です。
7522の外径も60φなのでバンド幅になるよう加工しました。
こうすることで三脚固定ネジがないAtik314Lでもカメラレンズで楽しめるうえ
カメラの回転が出きるの構図とりが容易になります。
なお,昨日もちょっと触れましたが,ボーグのデジスコ用アクセサリーとして
カメラマウントアダプターが販売されています。
これを使うと中古の接写リングからカメラマウントを取り外したり
切断加工が不要になりますので加工はずっと簡単になります。
光路長の調整方法やバンドでの固定方法など調査後改めてレポートします。