[写真左:SHギヤードモーター 右:THギヤードモーター]
オリエンタルモーターの減速機付きのステッピングモーターは
グレードの低い順に並べると以下のとおりです。
・SHギヤタイプ(平ギヤ)
・THギヤタイプ(バックラッシュ除去機構つきテーパーギヤ)
・PSギヤタイプ(遊星ギヤ)
・PNギヤタイプ(バックラッシュ除去機構つき遊星ギヤ)
・ハーモニックギヤタイプ
5相モーターではTHギヤタイプからハーモニックギヤタイプまで選択できますが
2相モーターは,一番安価なSHギヤタイプのみの設定となっています。
SHギヤは通常1~2度のバックラッシュがあり赤緯側ではその影響が大きいため
AGSシリーズでギヤードモーターを使う場合は
原則的に5相のTHギヤ以上を採用してきました。
(EM-200用のAGS-1S,1BではSHギヤを採用)
ただ5相モーターは2相と違って高価なドライバーを購入する必要があることなどから
システムとしては2相仕様より50,000円以上高くなってしまいます。
またドライバーの供給電源の関係上24V駆動となっていました。
そこで,2相でも高級ギヤ仕様ができないかメーカーに要望していましたが
ここへ来てTHギヤやPNギヤタイプを供給していただく事になりました。
THギヤタイプはSHギヤタイプに比べ,バックラッシュが1/4~1/12になるので
赤緯軸でもほとんどストレスを感じなくなります。
また,THタイプはSHタイプの約2倍の許容トルクで騒音も小さくなります。
近日中にJシリーズやEM-100用として採用しますが
お客様からのご要望の多いEM-200にも採用予定です。
EM-200への採用は,モーター内蔵スペースや極望の視野確保の関係上
ハードルも高いのですが現在試作中ですのでご期待ください。
いずれもAGS-1Sとのセットで150,000円以下を予定しています。
注:・各ギヤのバックラッシュ量はメーカー発表値ですので
実際はこれより小さくなっています。
・THタイプとSHタイプは出力軸径や固定ネジサイズ
及びギヤ比の設定が異なるので互換しません。
・このモーターは機器組込用としてオリエンタルモーターから供給を受けるので
自動導入コントローラーとのセット販売のみとなります。