先のブログで紹介しましたGS-200RC付属のアリガタは
エッジ角がビクセン規格から若干異なっているため
専用アリミゾの開発を検討しておりましたが
下記の理由からアリミゾの開発は断念しております。
ご期待いただいた方には大変申し訳ありません。
・GS-200RC付属のアリガタのエッジ角は約73度ですが
この角度のカッターは標準に無いため,カッターを特注する必要がありました。
需要数から見てカッター代金を商品価格に織り込むと
大幅な価格アップになってしまいます。
・GS-200RCは極端に主鏡側が重いうえ,バックフォーカスが長いので
重たい冷却CCDを取り付けた場合の重心位置はアリガタの範囲を逸脱します。
アリミゾと鏡筒の取り付けを何らかの方法でオフセットする必要があり
新たなオフセットプレートが必要になります。強度も要求されます。
・私が購入したGS-200RCには上記のアリガタが付属していましたが
今後付属アリガタの仕様変更の可能性もあり
もし仕様が変更されれば開発は無駄になってしまいます。
そこで簡易的な代案として写真のようにGS-200RC付属のアリガタに
DP80シリーズのアリガタを縫い合わせる方法をとってみました。
既にDS80シリーズをご使用のお客様には資産を有効活用できます。
DP80シリーズをご注文時にGS-200RC用アリガタをお送りいただければ
無償で縫い合わせ用タップ加工を行います。
ただこの方法の場合極端に重たいカメラの場合オフセットの問題があります。
また,重量級カメラ搭載用として専用鏡筒バンド(TB232L)も製作中です。
鏡筒バンドで固定した場合,強度の高いアリガタを使えば大きなオフセットが可能です。
(GS-200RCのアリガタにDP80を縫い合わせる場合はGS-200のアリガタの
ねじれが懸念されるため大幅なオフセットには不向きと思われます)
専用鏡筒バンドは内径232mmで板厚12mmからフライス加工品です。
他のTBシリーズ同様の形状ですがコストを抑えるため上下同一形状です。
従いまして片側のバンド締め付けは底面側からとなります。
表面処理もプレート等との兼ね合いから銀梨地メッキ処理です。
TB-232Lの価格は49,000円で限定10台分製作中です。完成は8月末の予定です。
このバンドはε180EDやR200SSでもご使用いただけますが
ε180ED用には板厚20mmからの削りだしたTB-232も製作中です。
他機種でも使える事から既に3台分の予約が入っていますので
残りは7台分となっています。売り切れの際はご了承ください。
(ε180ED用のTB232は限定品ではありません)