・Atik-383L+ -15度C,10分露出の6枚コンポジット,ダーク,フラット補正なし
・KASAI GS-200RC,バーダーHαフィルター(7nm)
・MXⅡ赤道儀,Atik-16ICでオフアキシスガイド
昨日までの調査で,GS-200RCの周辺星像悪化の原因は
ドローチューブ繰り出し部の傾きと光軸のズレであることまではわかったので
それぞれの調整後の確認を行いました。
光軸調整は副鏡のセンターマークも完全に同心円になるように
主鏡と副鏡で追い込んでいましたが
実際に恒星を見ると焦点像の明るい点が大きくずれていて全くダメです。
明らかに副鏡が合ってない症状なので恒星像で再調整したところ
副鏡のセンターマークは元の位置(光軸調整その2の位置)に戻ってしまいました。
やはり代理店推奨のとおりこのマークは無視したほうが良いみたいです。
今夜は霞が酷く2等星も良く見えないほどでしたが
調整後の星像確認のため撮影してみました。
まだ完璧とは言えませんがほぼ満足のゆく星像に近づいたみたいです。
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光軸調整とは関係ありませんが
今回の写りは9月3日のTOA-150の写りには全く及ばないようです。
TOAは露出時間が半分ですがずっと濃く写っています。
空の状態も似たような状況だったので
わざわざGSで散光星雲を撮ることもないようですね。
撮影後さらに光軸を追い込みたかったのですがシーイングが悪く
300倍の倍率では焦点像が見にくいので今夜は止めました。
シーイングは悪かったのですが,300倍でもジフラクションリングが
見えるのでGS-200RCは基本性能が高いことは間違いないと思います。
反射式全てに言えることですが
十分に性能を引き出すためにはそれなりの調整や手を入れることは必要です。
数時間の調整で方向性が見えてきたので
後は少しずつ追い込めばさらに素晴らしい星像を見せてくれそうです。
なお私のカメラの重量ではクレイフォード接眼部への不安は全くありません。
この写真のようにピントのロックも取り外しています。