・Atik-383L+ -25度C,10分露出の10枚コンポジット,フラット補正(ダーク補正なし)
・Zuiko250mmF2開放,バーダーHαフィルター(7nm)
・MXⅡ赤道儀,FC-50+Atik-16ICでガイド
クリックで1269×1681ピクセルに拡大表示
昨夜は透明度は良くありませんでしたが晴れていたので
先日から行っているZuiko250mmの星像を追い込みました。
記事の内容とは直接関係ないのですが今回からフラット補正を行っています。
フラット補正の必要性は良くわかっていたのですが,いつも暗くなるころは
バタバタしていてスカイフラットを採るタイミングを逸していました。
本題に戻りますが,結論から言えば
星像への影響はスケアリングよりバックフォーカスのほうが大きかったです。
調整後の写真は8月の撮影と比較ができるようハート星雲を撮りました。
以前と比べ,周辺部のみならず中心部も格段にシャープです。
Ha限定ですが,とてもF2のカメラレンズとは思えない星像になりました。
(中央から右側はほぼ完璧ですが左側(特に左下)はもう少し調整の余地があります)
このカメラレンズのピント合わせは上記写真のフォーカサーを使っています。
3カ所のスクリューをタイミングベルトで同時に回しバックフォーカスを調整
していますが,レンズ側のヘリコイドを粗調整,このフォーカサーを微調整
として使っています。
フィルターの併用なのでバックフォーカスが変わりますが
以前はその分をヘリコイド側の調整で対処していました。
レンズ側は∞マークの半分ほどズレた状態で
後はフォーカサー側で調整していましたがこれが間違だったようです。
インナーフォーカスなのでレンズの∞位置は守る必要があることはわかっていましたが
これほど厳密でないと星像に大きく影響するとは思っていませんでした。
レンズの∞位置でピントが合うようにバックフォーカスを調整することで
ほとんど満足できる星像になりましたが念のためにスケアリングも確認しました。
スケアリングの調整はフォーカサーのベルトが掛かったプーリーと
スクリューの固定ネジを緩めると1つのスクリューを単独で回せます。
調整はフォーカスモードで4隅の星像を見ながら行うのですが
通常の押し引きネジ式とは違い1本のスクリューを回すだけなのでいたって簡単です。
写真は六角レンチで1つのスクリューを調整している様子で1回転で200μm動きます。
下の写真は中央から右下部の1/4(座標の第4象限)のピクセル等倍です。
10分露出1枚でコンポジットやダーク補正は行っていません。
左上が写野中央になります。