先に頒布をご案内しておりましたFSQ-106ED用フォーカサー(頒布品仕様)が
完成しました。ご予約いただいた方には年内にはお届け予定です。
また来年以降も引き続き頒布しますので詳細はHPの限定品を参照ください。
上記写真は約2kgのウエイトをかけての実機テストの様子です。
1ステップで約2μm駆動します。
THギヤのモーターなので,バックラッシュは3~4ステップ(6~8μm)程度です。
実際の運用では殆ど気にならないレベルでしょう。
同様のシステムで運用した経験から,5ステップ(10μm)単位での
ピント合わせを推奨しますがその場合,バックラッシュは1操作分に収まります。
帰りは1操作多くするとほぼバックラッシュ分が補正された動作になります。
また懸念した荷重でのずり下がりも皆無です。
写真でウエイトを持ち上げる方向に駆動した後放置しても移動はありませんでした。
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ラック・ピニオン式のドローチューブを駆動するフォーカサーの開発は
バックラッシュ等の観点から一旦は見送っていました。
ただ,個人的には2相仕様に改造したハーモニックギヤのモーターで運用し
充分に実用になる事は確認していました。
安価なうえ,オフアキが使える事が大きなメリットです。
撮影中にドローチューブのクランプは締めませんが
オフアキならガタによるガイドミスもありません。
そこへ,モータードライブ用としてハーモニックほどではありませんが
バックラッシュの小さい2相のモーターを入手できるようになったので
安価なドローチューブを駆動するフォーカサーを頒布することにしました。
製品としての完成度はないので,あくまでも自作用部品の頒布といたします。
以下はまだテストレベルですがFS-60C用のフォーカサーの案です。
原理はFSQ-106ED用と同じですが,鏡筒バンドのトッププレートを使って取り付けます。
この方式だと鏡筒への加工やサイドへの出っ張りを防げます。
このクラスのドローチューブはFSQ-106EDやTOAに比べるとガタなどが大きいのですが
取り付ける機材もそれほど重たくないので大丈夫でしょう。
写真のようにオフアキガイドですと撮影中の僅かなズレはガイドでカバーします。
試作後テストを行い,結果が良ければこれも頒布予定です。
フォーカスモーター取付対応のトッププレートを準備し今回のFSQ-106ED用より
かなり安価になる予定です。鏡筒バンドは現在発売中のものをそのまま使います。
テスト結果次第ですが,SKY90やFSQ-85EDへも適応も視野にいれています。
*このトッププレートにはファインダー取付タップ加工を行いますので
ファインダーは使えますが,親子ガメ式のガイド鏡には対応できません。