PROMINAR500mmF5.6Lが手元に届いてから3ヶ月になりますが
12月中旬以降は悪天候でなかなか撮影ができず
撮影できるように晴れたのは2~3夜しかなかったようです。
そのような中,満足できる空ではなかったのですが何とか星が見えていたので
先日ご紹介しましたペンシルボーグを使った超小型ガイドのテストを行いました。
今回の組み合わせでは,ガイド鏡の焦点距離は撮影側のちょうど半分なので
焦点距離より,2.5cmの口径でどの程度実用になるかがテストの目的でした。
テスト結果は予想どおり,なんの問題もありませんでした。
ガイド星は選ぶのに悩む程いっぱい写ります。
F7と暗いのですが焦点距離が短い分広視野になっているからですね。
結果は以下の写真です。
雲越しの撮影ですがガイドの結果よりPROMINARの高性能ぶりが目立つようです。
クリックで2010×3026ピクセルに拡大表示
・Starlight XpressSXV-M25C,5分露出1枚,ステライメージ6でベイヤーRGB変換のみ
でフラット補正など他の処理は行っていません
・PROMINAR500mmF5.6L,F4マウントアダプター使用
・五藤光学MXⅡ赤道儀,Starlight Xpress Lodestarでガイド,自宅撮影
シャープで色収差が少なくAPS-Cサイズですが周辺部まで十分な光量です。
このPROMINAR,最初の写真で並べたFSQ-85EDと光学的スペックは殆ど同じです。
PROMINARはカメラレンズとしては第一級の性能で
厳しく星像を比較しない限り,天体望遠鏡のFSQ-85EDと遜色ないようです。
(PROMINARは明るい星がごく僅かにいびつになりますが
色収差に関してはPROMINARが少ないかも知れません)
サイズもかなり小さいのですが,重さはFSQ-85EDの半分ほどなので
海外遠征時などでは大きなメリットになるでしょう。写真の状態で
(ガイド鏡,オートガイダー,鏡筒バンド,アリガタ全て含んで)約2.6kg。
既に2kgの軽量三脚は準備したので,あとは3kg程度の自動導入赤道儀が
欲しいところです。そうすればカメラ込みで10kgのシステムを組めそうです。
ガイドテストの記事が,PROMINAR性能に,さらには海外遠征機材にまで
飛躍してしまいました。