東北地方太平洋沖地震の発生から今日で1週間経ちますが
テレビで放映される被災地の状況を見るたびに心が痛くなります。
被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
発売準備中のレボルビング装置はHPで少し紹介しましたが
昨日紹介したものは,カメラはアームに固定されてアームと一緒に回転するタイプです。
以前販売されていたマミヤの製品や試作品と同じ構造です。
一般的な一眼レフカメラの三脚固定ネジは,レンズの中心線上にありますが
グリップ部はこの中心軸から大きく離れて出っ張っています。
このグリップ部とアームの干渉を防ぐには大きなアームが必要になりますが
グリップ部をアームの外側に向けて取り付けることで
比較的小さなアームでも干渉しないメリットがあります。
ただ,HP(NEWS)の写真のように,カメラが最大に回転した位置で天頂を向けると
回転のロック部に大きな曲げモーメントがかかるため回転はスムーズでなくなります。
それに対して今回ご紹介する上記写真のタイプは,アーム側が赤道儀等に固定され
その中をカメラ側が回転します。
アームのサイズ上,グリップのあるカメラカメラは向かず
グリップの無い冷却CCDカメラに適しています。
回転のロック部に大きな曲げモーメントがかからないため回転がスムーズになります。
(このタイプでもカメラボディを後ろにずらせばグリップ部の干渉は防げますが
前後のバランスが崩れます)
前記をAタイプ,後記をBタイプとして2機種で発売予定です。
Aタイプにはマンフロットのクイックリリースアダプター(357)が
Bタイプには専用のアリガタ(開発中のビクセン規格仕様)が取付られます。
いずれのタイプも滑らかな回転はお約束できませんが
方向による回転への影響が少ないのは,Bタイプの方になります。
特にHP(NEWS)のAタイプは写真のように縦構図で天頂を向けた場合に
ロック部に大きなモーメント荷重がかかるので回転が渋くなる上,構図も少しずれます。
コストを抑えた上で,天体写真用として長時間露出でもずれないことを主眼に
開発していますので回転については,必ずしも滑らかではなく
任意の位置で確実に固定できる構造であることとご理解いただければ幸いです。