先日ご紹介しましたEF100mmF2.8Lマクロレンズ用フォーカーのテストを行いました。
1ステップでのピント移動量を調べるのが目的ですが
やはり減速ギヤなしのモーターでは1ステップの重みが少し大き過ぎるようです。
ご注文分はギヤヘッド仕様で進める事とします。
下の写真は,ステップが粗い状態でピントを合わせたので少し甘いようですが
それでもこのレンズの高性能ぶりが伺えます。
ピントの追い込みが目的でしたのでHaフィルターをつけていますが
明るい星もほぼ丸く写っています。
今回紹介するものを含め,4本の個体で撮影した写真(ピクセル等倍)を見ましたが
どれもシャープでしたのでデジタル設計の高性能レンズの個体差は少ないようです。
MTF値を公開しているですから当然かも知れませんね。
なお,最小星像を確認するためにホットピクセルの除去は弱めに掛けています。
サイズが大きいのですがクリックでピクセル等倍(3362*2537)で表示します。
中央や四隅を切り出せばいいのですが面倒なので。
EF100mmF2.8Lマクロ開放,Atik383L+(-20℃),600秒露出の1枚画像
ホットピクセルの除去とレベル補正のみでダーク減算は行っていません。
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ところで最初の写真は今回テストに使ったシステムですが
撮影鏡とガイド鏡が一般的に言われる「親子ガメ」とは逆になっています。
この方法ですと,色々なカメラボディなどで撮影するときは便利です。
重心が高くなりますがカメラレンズ程度なら全く問題なく
プレートを使った並列同架よりずっと軽量化できます。
赤緯のバランスが崩れない事や子午線越えが容易になることなど
メリットの大きい,「逆親子ガメ」?スタイルです。
海外遠征では限られた時間内で色々なシステム(焦点距離など)で
撮りたいのですがそのような目的には便利なスタイルでしょうね。