ペンシルボーグとLodestarを使ったガイドシステムは度々ご紹介していますが
本日は小型・軽量を活かしカメラ取付部(フォーカサー)に付けてみました。
こうすれば,接眼部のガタや鏡筒バンドの締付けに起因するガイドミスが防げそうです。
写真のFCT-76の接眼部は直進ヘリコイドですが
ロック機構がないためそのままでは長時間露出はできません。
今回は敢えて純正の鏡筒バンドも使用して
考えられる不安定要素を取り込んだ状態でテスト撮影してみます。
結果が良ければ新しいガイド方法として受け入れられるかも知れません。
完璧なガイドを求めるなら理想的にはオフアキシスガイドですが
光路長の問題や,ピックアッププリズムから迷光が発生する場合があるなど
それなりにハードルが高いものです。
今回ご紹介する方法の場合,ガイド鏡の固定方法に若干工夫が必要ですが
効果はオフアキに準ずるかも知れませんね。
今回はフォーカサー(M-RPF_RD)をカメラレンズで使用する場合に
プレート固定部にガイド鏡を付けていますので特別な改造は行っていません。
話題は変わりますが,上の写真は90S赤道儀をMTS-3SDI+で駆動するものです。
90Sの2軸駆動化改造については,時折お問い合わせをいただきますが
今後はMTS-3SDI+を使った方が価格や性能面でメリットが多いようです。
(従来はAGS-1Sから自動導入機能を外した特殊仕様品でご提供していました)
現在,MTS-3SDI+を使った自動導入改造はビクセンSX系などを行って
おりますが90S用につきましてはそれらが一段落した時点で着手予定です。
スケジュールは今年一杯ご予約を受けつけ2012,2月末のお引き渡し予定です。
価格は一式で98,000円を予定しております。
上記セットのMTS-3SDI+は,自動導入に便利な改造は行っておらず
PCとの接続対応も行っていないのでパソコンからの操作はできません。
(オートガイドには対応しております。
ギヤヘッドなしの高トルクモーター+ベルト駆動なので駆動系は完全に
バックラッシュレスです)
ただ,90Sは赤緯が部分微動であることを承知の上で
制限付きでの自動導入*を行いたい方には自動導入対処品をご提供いたします。
その場合の価格は108,000円となります。
*赤緯側の駆動量を考慮したアライメントスターを選ぶことで自動導入が可能です。
写真の極軸側のプーリーは手持ちのものを仮に付けたものです。
また,モーター取付金具類は旧型品なので商品は異なるタイプとなります。