主に日食撮影用として開発している追尾つきジンバル雲台は
星野撮影時に便利なように2点支持式の極軸望遠鏡をつけました。
倍率は6倍で,暗視野照明つきのレチクルパターンは時角目盛式です。
北半球では北斗七星とカシオペアの位置関係からの目測で充分と思います。
南半球では,極の位置がわかるので十字線だけでいいのですが
倍率が低いことと暗視野照明の方が便利です。
極付近の3個の星はどれも暗いので照明をつけたり消したりしながら
見るとわかりやすいからです。
写真ではまだですが照明装置の電源は本体から供給し
明るさ調整用ボリュームは極望を覗きながらでも操作しやすい場所に設置します。
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先日からご紹介していますフラット三脚は製品化が決定しました。
どうしても金環日食には間に合わせたかったので
最終的な長さは試作と同じにする予定です。
ソフトケースなどの大きさにも影響するため早く決めなくてはならないそうです。
この三脚と追尾つきジンバル雲台は
6cm程度の望遠鏡や500mm程度の望遠レンズなら十分な強度です。
現在この強度を落とさない方位・高度調整装置を製作しています。
日食がメインなのと全体としてのバランスがいいので微動はつけない予定です。
一般的なポータブル赤道儀+ジンバル雲台や片持ちフォーク式の場合
重心が北に偏りますが,紹介するシステムでは高度調整軸のほぼ真上に来ます。
(高度30~40度において)
そのため,微動が無くとも0.1度程の精度で極軸の据付ができます。
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最後にレボルビング装置は納品が遅れてご迷惑おかけしております。
第3ロットの20台が3月15日,第4ロットの20台が3月末に入荷しますので
ご注文順に出荷し,今月中には全てのお客様にお届けできる予定です。