先日からご紹介していました特注仕様フラット三脚の試作品が完成しました。
今まではフラット三脚とだけ紹介しておりましたが
今回,試作をお願いした三脚メーカーはBENRO社です。
(試作品なのでブランド名のシール等はない状態ですが)
天体撮影用に特化した仕様として
BENROのアルミ脚では最大径(32.4/28.6mm)のパイプ使用した2段タイプです。
試作品の仕様は以下のとおり。
・質量:約1.60kg
・収納長:690mm
・地上高:625~1,115mm
2段仕様なので同じパイプを使った4段タイプ(A3180T)より200g以上軽量です。
これから商品化に向けて検討を重ねますが,その場合一番悩むところは収納長です。
海外遠征を経験された方などに伺うと
「対角線方向でも構わないので長さを優先すべき」との声が大多数です。
私の個人的な意見も同じですが私のスーツケースに入れるとこのようになります。
対角線方向なら余裕で入りますが,真っすぐにすると僅かに長すぎますね。
これが私専用の三脚なら,僅かに長さを犠牲にして真っ直ぐ入れる事もできますが
対角方向ならまだ余裕があるのでギリギリまで長くする方を選ぶでしょう。
写真のスーツケースは高さが約70cmのRIMOWA製ですが
特別大きいものではなく海外遠征用としては中型と思います。
今回の試作品の場合,スーツケースの高さが
・72cm程度より大きいなら真っ直ぐに
・高さが66~72cm程度の場合は対角線方向に
・それ以下は収納不可となります。
フラット三脚の場合対角線方向でもかさばらないので
今回の試作品の長さは若干短かったと思っております。
(従来タイプの三脚の場合,空間を占領するので対角線方向の場合
四角い箱状のものと干渉することが多いのですが
フラットの場合,厚みがないのであまり問題とならないと思います)
特注する目的は“伸ばさない状態での長さ”なのでそれを優先すべきですよね。
そうでないと特注の意味がなくなりますから。
製品化する場合,収納ケースのサイズが許せばもう少し長くなるかも知れません。
その場合,高さ70cm程度の中型のスーツケースで対角線収納を目処とします。
もちろん特注のスーツケースでないと入らないような長さにはしませんので
ご安心ください。