先日開発中のジンバル赤道儀の追尾精度(Pモーション)をご紹介しましたが
同じ条件でP-2赤道儀のモーションを測定しました。
このP-2赤道儀は過去に何度か測定したり実際に彗星の撮影に使っていますが
今回の測定方法に間違いがないかを確認する意味もあります。
結果は撮影に使った鏡筒の焦点距離が短すぎて良くわかりませんが
P-Pで10秒角強ですので以前の結果と変わりありません。
やはり圧倒的な高精度です。
焦点距離400mmで2~3Pixel(1Pixel=7.4μm)に収まっています。
Pモーションの主な原因はウォームギヤの偏芯によるものです。
P-2赤道儀はウォームギヤの軸受けにボールベアリングを使っていないので
ギヤの加工精度がそのまま活かされます。
P-2や90S,Jシリーズなど,ここにボールベアリングを使っていない機種は
どれも高い追尾精度です。ユーハン工業のU-150もメタル軸受けです。
(Jシリーズの一部はスラスト力のみをニードルベアリングで受ける機種もあります)
これからも手持ちの赤道儀の追尾精度を同じ条件で測定してみますので
逐次ご紹介いたします。