一般的にはポータブル赤道儀にオートガイド機能は不要かと思いますが
日食遠征時も夜は冷却CCDカメラで撮影されたい方にとっては状況が異なります。
撮影対象にもよりますが,通常冷却CCDでの撮影は比較的長時間露出することや
解像度の違いでなかなか星は丸く写ってくれません。
写真のように100mmのカメラレンズを
Pモーションが±10秒角程度の赤道儀に載せても微光星は伸びてしまうようです。
星が丸く写らない要因はPモーションだけではないので
本来は2軸ガイドをすべきでしょうが,極軸を正格に合わせる事ができて
全体のバランスが良いシステムなら
100mm程度は極軸だけでもガイドすれば満足のゆく写真が撮れそうです。
ちなみに写真のシステムは全て一式で6.2kgです。
極く小さいウエイトが付いていますがこれで完全にバランスが取れています。
以前,極軸の高度を調整する事で擬似的に2軸ガイドを行うアイテムを
紹介しました。
これは子午線を挟んで前後3時間ほどの天頂~南の対象なら
何の問題も無くガイドできることを確認していますが
南天の場合は極近くを狙うのでちゃんと機能するかは未確認です。
極軸だけのオートガイドで100mmを完全にガイドできるかや
上記のアイデアが北天でも使えるかなど,結果は後日またご紹介します。
写真のEF100F2.8LマクロISとStarlightXpress SXVR-H18/694などを
固定するバンドは受注生産しますのでご希望の方はHPからご連絡ください。
標準でマイクロフォーカスアジャスターに対応します。