XY50は発表直後から多くのご注文いただきありがとうございます。
発表後数時間で,先行的に入荷した20台は完売いたしました。
その後のご注文分は来月10日前後の出荷となりますのでよろしくお願いいたします。
前回ご案内した内容の補足ですが
上の写真はPTP-Flat(特注のBENRO FLAT三脚)にXY50を取り付けた状態です。
Flat三脚の場合,写真のように中央の1本を真北に向けた方が
見た目のバランスが良いのですが
それを実現するのが専用の固定機構と0.5mm厚のシムリングです。
太ネジ(UNC3/8)のネジピッチが約1.6mmなので1枚で約120度締め付け位置が
変わるためシムの枚数を調整すればレバーは丁度よい位置で固定できます。
一度調整すれば三脚を変えない限りそのままご使用いただけます。
なお素早く三脚と赤道儀の脱着を行う方法として通常は下の写真のように
三脚台座プレートは常に三脚側に取り付けておくこともできます。
(締め付けレバーは簡単に取り外せます)
XY50の上半分はGF50などにつけたままにすると
一般的な赤道儀のように台座に落とし込めば良いので脱着が楽です。
XY50はご使用の緯度や赤道儀取り付け面の角度に対応した
以下の4タイプを準備していますのでご注文時はご指定をお願いします。
予めに指定の緯度プレートを取り付けた状態で出荷します。
(オプションとしてプレートの単品販売も行います)
GF50やポラリエなど一般的な
底面がフラットな赤道儀でご使用の場合は以下のとおりです。
・XY50-0 :緯度調整幅 0±15度
・XY50-15:緯度調整幅15±15度 ← ケアンズに最適です
・XY50-35:緯度調整幅35±15度
・XY50-55:緯度調整幅55±15度
底面が35度に設定された一部の赤道儀では,XY50-0(注:以下参照)
背面で固定するASTOR TRACなどではXY50-55で緯度35度に適合します。
またXY50-0は日食観測などでバランスウエイト側にも鏡筒をつける場合
メインの鏡筒との光軸調整装置としてもご使用いただけます。
両軸ともクランプで確実に固定できる事や最初にご説明いたしました
締め付け位置を調整できる機構を有するのでお勧めです。
なお,0度,15度,55度(9月入荷予定)プレートの初期ロット生産数は各20枚です。
本体と一括製作する関係上,次期ロットの入荷時期は未定です。
仕様
・対象赤道儀:GF50,ポラリエ,その他同クラス(1kg程度)のポータブル赤道儀
・質量:約600g
・大きさ:W90,D90,H105
マークX極軸体やスカイメモ用としてはXY65を10月に発売予定です。
注意書きの解説
赤道儀自体に緯度相当の傾斜角を持つ機種では
三脚との間に高度・方位調整装置をつけると背が高くなるため
高度・方位調整装置にかかるモーメントが大きくなります。
XY50-0で緯度調整はできますが搭載する赤道儀の機種によっては
モーメントによる振動が懸念される事を予めご了承ください。
そのような機種では10月発売予定のXY65をご推奨いたします。
以下の写真左は赤道儀が大きいため極端な例になっていますが
三脚から赤道儀の不動点までの距離が長くなりその影響で振動が発生します。
右はGF50を装着した例で極めて低重心になります。
(写真左はXY50-35を説明のためにXY50-0相当で仮組したものです)