コリメーターでカメラレンズのテストを行っていることは以前ご紹介しましたが
色々なレンズで遊んでいるうちに手持ちの天体望遠鏡もみてみたくなりました。
早速,写真の小型フローライトなどをテストすると焦点像がわずかですがいびつです。
変だなと思い望遠鏡を回転させてみてもそのいびつな像は回転しません。
そうなんですね~テストされる側がコリメーターよりずっと高性能なので
コリメーターのレンズの収差が見えているようです。
試しにコリメーターのレンズを回転させるといびつな星像が回転するので
間違いないでしょう。
そこでコリメーターの鏡筒部分をFC-60に交換し高性能化を図りました。
FC-60は小型望遠鏡の中では圧倒的に高性能機です。
日食時にしか出番がなくいつも遊んでいたのでちょうどよかったです。
(FC-60の左側が取り外したコリメーターの鏡筒です)
これでFC-50を検査すると綺麗な焦点像がみえるようになりました。
また,カメラ用の望遠レンズをテストすると以前より良くなったものもあります。
望遠鏡と同じで高性能なカメラレンズはコリメーターより上だったのでしょう。
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この性能アップしたコリメーターは
この秋に西はりま天文台で開催される「星空研究会」に持参します。
夜の部のお遊び程度ですが,お手持ちのカメラレンズをテストしたい方は持参ください。
中心像のみの検査ですがレンズの組み込みズレや圧迫,色収差などが良くわかります。またどの程度絞るとシャープになるかも把握できます。
(仮マウントでも絞れる機種のみですが)
ただし当日準備するマウントは以下のみです。
下記以外は変換アダプターが必要です。
・CANON EF,OLYMPUS OM,MAMIYA645,PENTAX645,PENTAX67
なお中判レンズは,たまたま変換アダプターを所有しているので持って行きますが
レンズの設計が35mm用よりラフなので,極一部を除き満足な結果は得られないと思います。