モータードライブや片持ちフォーク等の開発のため,ビクセンSP-DXを入手しました。
当時,この赤道儀のピリオディックモーションの公称値は±7秒角以下だったので
早速確認したのですが,結果はなんと,±5.5秒角程度と非常に高精度です。
当時の天文雑誌のテスト記事でも±6秒角以下と報告されていましたが,本当だったのですね。
手持ちの2台のGP-Dは±8~10秒ですのでこれよりずっと高精度で,EM-200よりも
良いかも知れません。
また,GP-Dの赤緯軸はウォームホイールとスクリューの位置関係やクランプの操作で
ホイールとスクリューの当たりが変動しますがこの欠点もSP-DXの方が少ないようです。
赤緯軸のウォームホイールとスクリューの当たりが変動する場合
きつくなる方で適正に調整する事になり,当然緩い方では遊びがでます。
この遊び=赤緯のバックラッシュなのでガイド撮影には不利になりますね。
このサイトでSP-DX+AGS-1S(ハイブリッドモーター仕様)は非常に素晴らしいとご紹介していただいておりますが赤道儀が良かったのですね。
測定写真は月が大きかったのでかなりカブっておりますが2周期分の20分露出です。
また離隔測定部の数値は,DTPソフト上の長さで特に意味はありません。