今さらと思われるかも知れませんが銀塩のアストロカメラを作りました。
動機は友人から見せてもらった45判の全天写真があまりにも素晴らしかったからです。
私も全天写真には力を入れていて,国内外で撮影した銀河の写真では
雑誌の賞をいただいたこともありました。
が,今回見せてもらった写真は私が以前撮ったものとは段違いのクオリティ。
使われた45インチカメラは私の製品で,撮影地は私の観測所のすぐ近くです。
私も環境は整っているのだから,がんばらなくてはと思った次第です。
現在,アストロカメラは,35mm判,67(69)判,45インチ判を所有していますが
そのうち,67(69)カメラはPENTAXの67マウントです。
PENTAX67のレンズは全般的に高性能ですが
超広角レンズは星景写真には向かないので
今回,超広角で撮影したいのでMAMIYA RZマウントのカメラを作ってみました。
銀塩写真は,星雲のアップではデジタルには全く及ばなくなりましたが
個人的には星景写真ではまだまだ銀塩の方が美しいと感じています。
銀塩のしっとりとした質感を大事にした写真を撮りたいと思っています。
写真は超低分散や異常分散ガラスを採用した50mmのレンズをつけた状態です。
MAMIYA RZはフランジバックが104mmと長いので焦点距離は50mmですが
望遠レンズみたいですね。
注:RZのレンズにはピントを合わせるヘリコイドはありませんので
製作段階で無限位置になるように調整しています。
ピント合わせはできませんがヘリコイドがない分,固定には便利です。