昨日は(正確には今日の早朝ですが)しし座流星群の極大日だったので
久しぶりに観測所に出かけました。
写真のように昼間から澄んだ秋空が広がり絶好の天気でした。
今年のしし群は月の巡りが悪く,3時前まで半月過ぎの大きな月がありましたが
それでも透明度が良かったためか冬の銀河が明るく見えていて
月が沈んだ4時頃は星明かりを実感できるほどの素晴らしい星空になりました。
しばらく前のことになりますが,あの大出現で世間をあっと言わせた2001年のしし群。
あのときは九州で一番空が暗くて視野が広い,晴れそうな観測地を探しました。
結果は素晴らしく暗い空のもと,あの感動的な流星雨を朝まで堪能できたのですが
実は今の観測所のすぐ近くだったのです。
あのとき世紀の流星ショーを体験した記念すべき場所の近くに
将来,私設の観測所を持つことになるとは夢にも思っていませんでした。
で肝心の今年のしし群。 残念ながら全くダメでした。
予報の段階でわかっていたつもりでしたが一度見た光景は脳裏に焼き付いていて
空の好条件もあり,つい期待してしまいました。
あのような光景は二度と見られないかもしれませんが
心のどこかでは期待してしまうものですね。
それでもまあ,流星は流れなかったけど
2001年の時と同じような素晴らしい星空が見られたので満足しました。
写真は観測所から東の方向です。
流星雨から10年,観測所建設着工から5年。
建設にあたって整地の際伐採されたクヌギが
もう5mほどの背丈になり視野の邪魔になるほどまで伸びてきました。