モノクロ冷却CCDカメラで,LRGBフィルターやナローバンドフィルターを使って
撮影する場合,フィルター毎のピント合わせなどからフォーカサーがないと大変です。
これはカメラレンズを使って撮影する場合も同じです。
ライブビューでピント合わせするデジカメならピントリングを直に手で操作した方が
合わせやすく,フォーカサーの必要性を感じられないかとも思いますが
冷却CCDでは離れた場所にあるパソコンのモニターを見てピントを合わせるため
至難の業です。
そのようなことから,知り合いの依頼でカメラレンズ用フォーカサーを作っています。
ただカメラレンズはレンズにより外形は全く異なるので機種ごとに作ったのでは
設計やコストの観点で大変です。今回はレンズを固定して作ることにしました。
そこで選んだレンズは,星像のシャープさもさることながら
フォーカスモーターをつけるために適した外観のCANON EF100mmF2.8Lマクロです。
このレンズは写真のようにほぼ寸胴で,フォーカスモーター固定とプレート固定用の
バンドがつけやすい形状です。
早速専用バンドを作ったのでレンズを固定してみました。
このバンド上部にフォーカス調整用ステッピングモーターを配置します。
(写真はイメージで置いただけです)
この EF100mmF2.8Lマクロ用フォーカサーは,写真のAtik製カメラを使った場合と
FLI社製の一部のカメラ用として製作しています。
その特殊性から頒布の予定はありませんが材料は少し多めに作っていますので
興味のある方はHPからご質問ください。
なお,カメラ側の固定は実機で確認する必要があることから
上記以外の冷却CCDカメラは対応できないことをご了承ください。