新たに,ビクセンR200SS用の高精度フォーカサーを頒布します。
原理上,パラボラの中心星像はいかなる光学系よりシャープですが
そのシャープさを発揮するには厳密なピント合わせが必要になります。
そのため,高価になりますが,FSQ-85EDや106ED用と同じTHギヤ仕様の
ステッピングモーターと専用のモーター固定バンド
(と言っても鏡筒バンドの流用ですが)を採用しFSQ仕様とほぼ同じ性能を
発揮しています。
仕様は以下のとおりです。
・1ステップ駆動量:約2μm
・バックラッシュ:10~15μm
F4パラボラのピント合わせの要求精度は,30~40μm程度でしょうから
1操作5ステップ(10μ駆動)でピントを追い込めば
バックラッシュは気にする必要のないレベルと思います。
また,ドーローチューブのクランプは締めなくてもカメラの重み等で
抜けることもありません。
逆にクランプを締めることによるピントの移動(主にドーローチューブの傾きによる)
の弊害がなくなります。
また今回から上記写真のように
手動でのピント合わせ用のツマミ仕様もお選びいただけます。(オプション)
1:30の精密な減速微動装置としてもご使用いただけます。
ボールを使った減速微動装置特有の“しなり”がないため快適な操作感が得られます。
頒布価格は以下のとおりです。
なおモーター固定バンドの数量制限から頒布は6台のみで以後の予定はありません。
準備したコントローラー台数に達しましたので一旦頒布は休止させていただきます。2011,2,10追記
・フォーカスコントローラーとモーターユニットのセット:54,000円
・モーターユニットのみ(専用モーター固定バンド付):39,000円
手動でのピント合わせ用のツマミ仕様は各,2,000円アップします。
写真は試作品のため,モーター取付の形状は変更になります。納品は2月末を予定。
パソコンから操作するフォーカスソフトは付属しますが
ASCOM対応版のβ-SGRでも制御可能です。
ご自身でドローチューブとモーター軸の位置合わせを行なっていただければ
R200SSと同じ鏡筒径(232φ)のε180ED等でもご使用いただけると思います。
その際はドローチューブの繰り出し軸径をご指定いただければ対応いたします。
(R200SSは8.5φ,タカハシは8φです)
小口径用フォーカサーの中で,第3段はFC-100,TSA-102,TOA-130F等と
ご案内しておりましたがFSQ-85ED用や今回のR200SS用が割り込みました。
FC-100用等は現在実機テスト中なので
第5段として近日中に頒布のご案内を行いますのでご期待ください。
お問い合わせの多いFSQ-106用は接眼部の構造上,無加工での取付が
難しいため,鏡筒バンド(TB-114)を利用しての取付ができないか検討中です。