冷却CCDなどで撮影する場合,鏡筒廻りには多くのケーブルが接続され
撮影スタイルによっては最大で10本ほどにもなります。
電源は以下の6系統程度 USBは以下の4系統程度
・撮影カメラ ・撮影カメラ
・フィルターホイール ・フィルターホイール
・フォーカサー ・フォーカサー
・ガイド用カメラ ・ガイド用カメラ
・撮影用鏡筒ヒーター
・ガイド用鏡筒ヒーター
USBはHUBで集約することで本数を減らせますがそれでも都度接続するのは大変です。
そこで写真のように鏡筒バンドとトッププレート間に設置する集中配線ボックスを
検討しています。(写真はイメージ用に作成したボックスを乗せているだけです)
ボックスの大きさから,電源専用と電源+USBの2タイプの商品化を検討中です。
上記写真はTB-115以下のトッププレート(TTP-150)用なので
電源専用となりますが,3~4系統の12Vに加え
2系統のヒーター電源(ロスの少ないPWM制御方式の温度調整機能)
1系統のファインダー暗視野照明用電源(明るさ調整付き)も取り込む予定です。
またデジタルカメラ用には絶縁(オプション)された7.2Vも準備する予定です。
最小構成の場合,10,000円以下での商品化を目指しています。
電源+USBタイプは上記に加え,6系統のUSB,1系統のシリアル(オプション)
を備え,USBはセルフパワーとするため,12V電源から作った5Vを供給します。
これに12Vの供給電圧監視用LEDの電圧系も入れれば完璧?ですね。
使用するボックスはコスト関係で耐蝕メッキ鋼板です。
以下の写真のように片面は開放なのでトッププレートが蓋代わりです。
写真のコネクター類はイメージで実際に採用するコネクターは検討中です。
アリガタ・アリミゾを使った撮影システムでは
メイン鏡筒とガイド鏡を組んだまま脱着することで
ガイド精度の向上や組み立ての時間短縮などで高い評価をいただいておりますが
これらの集中配線ボックスも採用いただければ,冷却CCDカメラやフィルターホイール
などを最適状態に取付,ケーブルまでも接続したままで移動できます。
観測地では,12Vの主電源とHUBから出たUSBケーブルの2本を接続するだけで
撮影に移行できます。
さらに素通りになりますがオートガイドケーブルコネクターもつけると
一カ所に集中した3本のケーブル接続でOKです。