Morningcalm 300GE(MC300)赤道儀については
このブログで何度か取り上げていますが,これからは少し詳しく紹介してゆきます。
まずは大きな特徴の「持ちやすさ」についてです。
一般的に,赤道儀を運ぶ時はウォームギヤの保護のため
クランプを緩める事を推奨されていますが,そうすると軸はクルクル回るため
ただでさえ持ちにくい形状の赤道儀がさらに不安定になります。
20kg以上もの重さのある赤道儀では場合によってはかなり危険です。
そこでMC300赤道儀は移動時の持ちやすさに配慮しました。
上記写真のように不動点付近に付けたキャリングハンドルと
極軸モーターハウジング部を持てば安定して運べます。
片手で持ちたい場合は,キャリングハンドルだけでも問題ありません。
両軸のクランプは緩めたままで安定して運べます。
極軸側のモーターハウジングはランドセルを背負ったみたいですが
この部分もアルミ無垢材からの削り出しなので強度的には全く心配ありません。
また運ぶ時にもう一つ重要なのが赤道儀がそのまま安定して床に置けるかです。
下の写真は同じように床に直接置いても転ばないタカハシ製NJPとのツーショットです。
こうして比べると背が低い分MC300が小さく見えますが
極軸・赤緯軸ともほぼ同じ長さです。
極軸側のウォームホイールはほぼ同じ大きさですが
赤緯側はNJPの86.4mmに対しMC300は147mmとかなり大きくなっています。