写真手前左はMark-X用,手前右はSP/GP用,奥はSX-Dに組み込んだ状態
ドイツboxdoerferElektronik社製のMTS-3SDI+やDynoStarX3については
過去に何度かご紹介しておりますが,最近はAstroDreamTech社製赤道儀の
標準コントローラーとしてや(注)自動導入改造用としてよく採用しています。
注:来年発売するMC200赤道儀は同社製のHUBO-iが標準となります。
MTS-3SDI+やDynoStarX3は優秀な64分割マイクロステップ駆動で
高トルクのステッピングモーターと組み合わせることで
バックラッシュの少ない駆動を実現できるうえ,高価なギヤヘッドが不要なため
コストダウンが図れます。
現在,ビクセンのSP/GP系,SX系やタカハシのEM-10/200赤道儀を対象として
MTS-3SDI+/DynoStarx3を使用した自動導入改造を行っているので
(一部準備中)順次ご紹介いたします。
下の写真はビクセンSP/GP系用で高トルクのハイブリッドステッピングモーターを
使用しています。
金具類は削り出し品でコネクターも高級品を採用しました。
写真にはありませんが赤緯側はギヤカバー(ABS製)が付属します。
上のMTS-3SDI+はオプションのディスプレイを付けているので以下の機能が使えます。
・単体での自動導入(対象の制限あるため別途キーコードを購入する必要があります)
・太陽や月の追尾
・組み合わせる赤道儀の登録(最大7台まで)など
ここで赤道儀の登録機能は非常に便利です。
予め登録しておけは1台のMTS-3SDI+で複数の赤道儀を駆動でき
ご注文時にご指定いただければ,EM-10やEM-200とGPなどに対応します。
(いずれもMTS-3対応に改造した赤道儀に限ります)
上はビクセンSX系赤道儀をMTS-3SDI+で改造した写真です。
オリジナルのスターブックは安全のため子午線越を越えると
鏡筒の東西入れ替をしてくれますが写真撮影派にとっては困った機能です。
一方,MTS-3SDI+やDynoStarX3は子午線越えに対する配慮はないため
当然のごとく恒星時追尾は継続し,子午線越えに伴う赤緯の
自動導入駆動方向の切り替えも人が介入しなくてはなりません。
切り替えなければそのままの状態で再アライメントや導入もできますので
写真派には願ってもない機能ではないでしょうか?
(赤緯の駆動方向切り替えは側面のスイッチで簡単に行えます)
今後のスケジュール予定
・SX系対応:2011,12末までご予約受付,2012,2月納入
・EM-10:2012,1末までご予約受付,2012,3月納入
・EM-200:2012,2末までご予約受付,2012,4月納入
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既にご注文いただいておりますGP系用MTS-3SDI+は
輸入が遅れてご迷惑おかけしましたが第一ロット分は入荷しました。
順次,ご注文順に出荷しておりますので今暫くお時間いただけると幸いです。
なお,追加でディスプレイのご注文もお受けしますがその際は
納品が来年1月となることをご了承ください。