来月の金環日食は「西九州日蝕観測同好会」の一員として限界線観測を行います。
今回の日食の北限界線は,九州のど真ん中を横切りますが
“かぐや”がレーザーで計測した地形の高度から求めた月縁で計算すると
NASA発表(青の線)より数km程南東にずれる(赤の線)予報です。
この事を考慮して観測地を地図のほぼ中央付近で選定していますが
もう少し南東にずれるとの情報もあるようです。
数十人で観測隊を構成し,限界線を挟んで配置しますが
全員が限界線の外(部分日食)となれば観測の意味が薄れます。
たまたま限界線は比較的なだらかな地形から
急峻な九州山脈の境界付近を通ります。
“かぐや”のデーターから求めた赤の線より南は険しい地形なので
高度の低い太陽は山に隠れてしまいそうです。
今度の連休には条件を満たす観測地がないか現地踏査が予定されていますが
実は私の観測所は偶然にも,ほぼこの青い線上にあるので
ここを拠点として定点観測を行います。
それにしても見事に地形の境目?をなぞるように限界線が通っていますよね。