既にHPでご案内しておりますが
赤道儀の自動導入改造は今月~11月まで受注を休止させていただく事となりました。
この間,既にご注文いただいておりますバックオーダーの解消と
再開時に納期面でご迷惑をおかけしないよう
改造用品の準備に勤めますのでよろしくお願いいたします。
写真はMTS-3SDI仕様に改造したEM-10赤道儀です。
MTS-3SDI改造については用品を手配できない状態が続きましたが
先月から正常化しています。
納期遅延でご迷惑をおかけしましたが,改造後順次出荷いたします。
なお以前のスケジュールでは,EM-10とSX-Dの改造については
7月から受注とご案内していましたので
そのスケジュールでご発注を予定されていた方は
できるだけご希望に添えるよう調整しますのでHPからご連絡いただけると幸いです。
改造受注の休止理由は他にもありまして次の海外遠征アイテムを模索しています。
100~200mm程度のカメラレンズ+冷却CCDカメラ用赤道儀でもちろん自動導入対応。
専用カーボン三脚とのフルセットで5kg以下です。
(ウエイトは含まず。下の写真の状態では三脚も含め3.5kgです)
この写真は強度や追尾精度を確認するために仮に組んだだけで
極軸にパノラマヘッドを加えたポータブル赤道儀タイプになっています。
(写真は試作前の構想段階で,方位微調整部など意味をなしていません。
また,ギヤやモーターも露出しています。)
極軸体の目盛環でお気づきかと思いますが
ウォーム部はシグマ光器のご協力を得て工業用回転ステージを流用しました。
工業用回転ステージは極めて高精度ですが,モーメント荷重に弱いので
ドーナツ型の回転ステージの内側に荷重を支える軸受け(ベアリング保持)を設け
回転ステージには荷重がかからない構造です。
ウォームホイールは176T,M0.5(外径約88φ)で極望外周の銀色のリングは
極軸クランプで,自動導入時の干渉を考慮しハーフクランプが可能です。
以前ここや,ここで回転ステージを使ったアイデアをご紹介しておりますが
高価な工業製品なのでこれを赤道儀に流用するのは無理と判断していました。
ただ,高価ですが完全に組み立て・調整されたユニットをビルトインするので
手間のかかる作業が省け,結果として競争力のある商品に仕立てられるかも知れません。
MTS-3SDIを使った自動導入仕様で35万円(専用の超軽量カーボン三脚付き)
写真のようなポータブル赤道儀構成なら,20万円と言ったところでしょうか?
(自動導入なし,専用超軽量カーボン三脚,パノラマヘッド,バランスウエイト付き)
EM-10との大きさ比較です。
ウォームホイールの大きさはEM-200とほぼ同じ88φもありますが
外形はこんなに小さいのでカメラレンズ専用ですね。