お客様からのご依頼で五藤光学の8cm赤道儀を2軸駆動化しました。
この赤道儀はスマートな外観ですが
16cm反射も搭載されるほどで見ため以上に丈夫です。
基本構造は今でも人気のマークXと同じで
ウォームホイールには荷重がかからない構造を採用されています。
個人的にはこの構造がベストと思っておりAG88の設計では参考にしました。
古い赤道儀なので今ではこの赤道儀用のモータードライブの入手は難しく
恒星時駆動だけでもできればとのご相談でしたが
今回はMTS-3SDIを採用したため一気に自動導入対応となりました。
古い赤道儀ですが機械部は基本に忠実に作られており今でも素晴らしい状態です。
これで最新の機器にひけを取らない赤道儀として生まれ変わりました。
ところでこの赤道儀には極軸望遠鏡はついていませんが
極軸は中空で極軸望遠鏡が入るスペースがあります。
赤緯軸もバランスウエイト側まで貫通していないので
設計当初は極軸望遠鏡を採用する予定ではなかったかと思われます。
赤緯体に20φほどの穴をあければ極軸望遠鏡を組み込めそうですが
下手するとオリジナルの美しさを損なってしまいますね。