写真はH-40赤道儀をフルカスタマイズしたものです。
同様のカスタマイズを何件か受注していますので手持ちの赤道儀で組んでみました。
先日ご紹介した写真とほぼ同じ状態ですが
三脚,高度・方位調整装置,モータードライブ,赤緯軸をカスタマイズしています。
H-40赤道儀の赤緯軸を切断するなど大胆な改造を行っていますが
H-40のオリジナリティを壊すことなく美しいカスタマイズができたと思っています。
実は6月に福岡で開催されたCANP'12の会場で,展示していたGF50赤道儀を
ご覧いただいた方から「美しい」とのお褒めをいただきました。
「物を作る」人間にとって大変嬉しいお言葉でしたが
カスタマイズにも同様の美さを追求しています。
赤道儀だけでなく三脚やモータードライブなども含めた総合的な美しさを
心がけています。写真のPTP-Carbonでは開脚時の角度にもこだわりました。
もちろん見た目でなく一番大事なのは実用性です。
今回紹介するH-40のフルカスタマイズでは
モータードライブの電源も内蔵しているのでスイッチを入れれば直ぐ撮影できます。
消し忘れのトラブルが多い極軸望遠鏡の照明もモーター電源から供給されます。
極軸望遠鏡を別に持ってまわる手間や据付け精度への疑問
都度,駆動用の電源ケーブルを引き回すのでは
実用性の高いポータブル赤道儀とは言えないと思います。
フルカスタマイズにはそれなりの費用がかかります。
ただベースとなるH-40赤道は追尾精度も良く素晴らしい作りです。
良い物をカスタマイズしてずっと使い続けること。
先日ご紹介しました五藤8cm赤道儀の例もそうですがお手伝いできて嬉しい限りです。
今回紹介した中で使用しているモータードライブ(AMD-1)は
再販のご要望が多いので準備中です。
対応機種はH-40とP-2ですが,マークXも検討中です。
回路を全面的に見直し,オートガイド対応の2軸駆動としたAMD-2となる予定です。
(赤緯モーターは現時点では白紙ですが,駆動回路は標準で2軸を内蔵します)
電源は単三電池3本で10時間以上駆動します。(恒星時駆動時の消費電流は60mA)
価格はAMD-1と同じ36,000円(全機種共通)を予定しています。
--------------------------------------------------8/19日追記---
改造で使用しているH-40用のXY50の在庫数は極めて少なくなっております。
H40専用の高度プレート単体販売(3,000円)も含め完売次第終了となりますので
よろしくお願いいたします。