赤道儀駆動用の高精度で安定したパルスを作るには
水晶発振子を用いるのが簡単ですが
恒星時は太陽時よりもほんの少し早いため,中途半端な周波数となり
既製品の水晶はそのままではモータードライブに使えません。
中途半端な周波数でも特注で作ってはもらえますが
特注品は数がまとまらないと極端に単価が高くなるため
多種類の赤道儀用モータードライブを作るには不向きでした。
そのため従来はプログラマブル分周用ICを使い
既製の周波数を任意に割って恒星時を作っていましたが
このICも廃盤になってしまいました。
無くなる前に300個程買いだめしておきましたが
在庫も少なくなり,ついにAGS-1Sでは特注水晶を採用する事になりました。
今後特注水晶を使う機種が増えますが,対応赤道儀によっては
価格差が出てしまう事も考えられます。
因みに特注水晶の単価は
1個では約10,000円ですが,50個作ると800円程です。