リモートフォーカサーは既にFSQ-106ED用を5万円強で頒布していますが
ご使用いただいたお客様から
「ピントの精度が格段に上がった」や「リモート操作で撮影が楽になった」
などお褒めの言葉をいただいております。
これは,安価で優秀なコントローラーを供給してくださる
野村幸弘様のお力によるものですが
このたび,同氏のご協力で今後多くの機種に展開できる目処が立ちました。
そこで第2段は小口径用の(タカハシ製限定)廉価版フォーカサーを頒布します。
FSQ-106EDのように一式で50万円ほどの鏡筒場合
その1/10程度のフォーカサーでも割高感は少ないと思いますが
6cmクラス用としてはフォーカサーのウエイトが重すぎるようです。
FSQ用が高価なのはフォーカサーとして完璧な性能を追求し
バックラッシュのほとんどない高価なモーターを採用した結果ですが
このモーターを安価なPM型にすればセットでも半額ほどで頒布できます。
PM型の場合,FSQ用に比べバックラッシュの量は20倍ほども大きくなりますが
パソコン上で操作する場合はその量を補正できるので慣れれば特に問題ありません。
もちろんFocusMax等を使えばV字カーブからオートフォーカスも行えます。
さらにダイイチ株式会社様のASCOM対応版β-SGRでも制御できそうです。
実機でテストした機種は,FC-50,60,65やFS-60等です。
確認は取れていませんが,Sky90や同等の接眼部を採用している鏡筒であれば
問題なく装着できると思われます。
基本仕様ですが,10ステップで約20μm駆動します。
F4程度でしたら10ステップ毎の駆動で充分なピントの追い込みができます。
バックラッシュは約100μmですので1操作当たり10ステップで駆動する場合
5操作でバックラッシュ相当です。
コントローラーでの操作ステップは,1,5,10,50,100を選択できます。
(パソコンからの操作時は任意に設定可)
価格は以下のとおりです。
・コントローラーとモーターユニットのセット:28,000円
・モーターユニットのみ:14,000円
頒布開始は2月上旬からでモーターユニット部は20セット限定です。
なおコントローラーは他機種と共用なので,セット頒布の場合は
モーターユニット頒布完了前でも一時的に納期が長くなる場合があります。
廉価ですがコントローラーとモーターユニットは共通のコネクター仕様なので
1台のコントローラーで複数のモーターユニットを駆動できます。
なお,一連のフォーカサーはあくまでも頒布品ですので
自作用キットとお考えください。
鏡筒への加工はありませんが,取付には若干の要領が必要となります。
通常ご使用になられるのに必要な情報はメールでご提供しますが
完全なサポートはできませんので,あらかじめご了承ください。
今後の予定ですが,第3段としてFC-100,TSA-102,TOA-130F等に
使われている接眼部用フォーカサーを準備中です。
FSQ-106ED用と同じモーターを使用したモデルを来月にはご案内いたします。