お客様からオートガイドシステムのご相談を受けることがありますが
最近は,ファインダー程度の鏡筒+高感度カメラをお勧めしています。
スタンドアローンのガイダーと違いパソコンが必要になりますが
ガイド星の導入操作から解放されるので撮影効率が飛躍的に上がります。
また,ガイド鏡が小さいのでたわみによるガイドミスも軽減できます。
一昨日は晴れてはいましたが雲が多く作品?の撮影はできそうもなかったので
ガイド鏡の焦点距離により追尾に差が出るかテストしてみました。
比較したガイド鏡は,写真左のペンシルボーグと
右のボーグ5cmED(Fl500mm)で,カメラはstarlight-xpressのLodestarです。
撮影鏡筒はFCT-76+レデューサーなので焦点距離は約340mmです。
結果は予想通り,比較しても全く解らないほどでしたので
ペンシルボーグの方のみを紹介します。
ペンシルボーグの焦点距離は170mmなので撮影側の丁度半分です。
全く問題なくガイドしていますのでペンシルボーグを使ったガイドでも
500mm程度までなら大丈夫でしょう。
この程度ですとシーイングが悪くてもガイドグラフはほぼ一直線になります。
写真はFCT-76のL画像で,300S×5枚コンポジットしています。
ガイド状況が解るよう写野中央部をピクセル等倍でアップしました。
何コマかは雲が通過しましたがあまり影響はないようです。
FCT-76は20年ほど前のものですが非常にシャープなので気に入っています。
古い眼視用の鏡筒ですが最新鋭の写真用鏡筒に匹敵する性能のようです。