昨夜は雲が多かったのですがPROMINAR500mmF5.6Lで実際の恒星を見てみました。
先日ご紹介した光学性能は簡易的なコリメーターテストの結果ですが
このコリメーターは高性能な光学系を評価できる能力はないので
実際の恒星でテストしました。使用したアイピースはOr5mmなので倍率は100倍です。
比較用にはFC50+Or4mm(こちらも100倍)を使っています。
結果は焦点位置をわずかに外すと中央の明るい点が中心からずれる傾向があります。
程度は私が過去にテストした望遠レンズよりずっと少ないのですが
比較したFC50と比べるとかなり劣ります。
もっともFC50は光軸調整ができるので恒星で完全に追い込んでおり
最近のユーザーでは光軸調整のできない機種より良好な状態です。
この症状はピントが合った位置ではほとんどわからないので
写真への影響は極小さいと思いますが明るい星はわずかに変形して写るようです。
色収差に関してはFC-50より少ないようで全く感じません。
雲が多くて短時間の撮影しかできませんでしたが一応写真をアップします。
Atik383Lで300秒露出のL画像(ホットピクセル除去のみ)です。
撮影中も薄雲が通過したようです。
雲が多くてピント合わせに苦慮したうえ(結局合っていませんが)
内径の小さい自作マウントアダプターでカメラと接続している影響か
周辺減光も目立ちますが星像の傾向はわかると思います。
明るい星はわずかに変形していますが,カメラレンズとしては
素晴らしい星像のようです。
色収差がほとんどないのでLRGB撮影の際のピント移動は小さいようです。
未発売のF4用マウントアダプターが入荷したらまたじっくりとテストしてみます。