タカハシJシリーズ赤道儀(J,JP,NJP,JPZ)に
バックフォーカスの長いGS250RC等を搭載される場合
鏡筒前後方向のバランスがとりにくくなるので
その対策用として鏡筒取付位置を55mmオフセットするプレートを製作しました。
詳細なサイズは以下を参照ください。
今回は,GS250RCで素晴らしい作品を撮られている知人からの依頼ですが
例によって?製作単価を下げるため少し多めに作りました。
僅かですが余剰がありますのでご希望の方はご連絡ください。
赤道儀の赤緯面側のみインロー加工ですが鏡筒側はフラットです。
今回はGWに間に合うようにとの特急依頼でしたのでアルマイトはかけていません。
お譲りする価格は9,500円で送料は一律500円です。→終了しました。(4.30追記)
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予想以上の反響?のうちに短時間で終了しましたので
さらにご希望の方がおられるようでしたら追加製作します。
5月8日までにご連絡いただければ同条件でお譲りいたします。(4.30追記)
最近,私のブログをご覧になったお客様から
私がStarlightXpressのLodestarにつけている
ケーブル保持金具についてのお問い合わせをいただいておりますが
これは,他の目的用を流用したものなので
申し訳ありませんが頒布はお断りしています。
ただ,この金具はもともとビクセン製MT-1に使われているDINコネクター部に
他社製コネクターをつけるためのアダプターみたいなものなので
DINコネクター(の金具部)でLodestarのケーブル保持ができます。
写真のように金具部を切断し,適当なスペーサーでLodestarに取り付けるだです。
中央に大きな穴があるのでコネクターのまま通せるので切り欠きは不要です。
冷却CCDなどで撮影する場合,鏡筒廻りには多くのケーブルが接続され
撮影スタイルによっては最大で10本ほどにもなります。
電源は以下の6系統程度 USBは以下の4系統程度
・撮影カメラ ・撮影カメラ
・フィルターホイール ・フィルターホイール
・フォーカサー ・フォーカサー
・ガイド用カメラ ・ガイド用カメラ
・撮影用鏡筒ヒーター
・ガイド用鏡筒ヒーター
USBはHUBで集約することで本数を減らせますがそれでも都度接続するのは大変です。
そこで写真のように鏡筒バンドとトッププレート間に設置する集中配線ボックスを
検討しています。(写真はイメージ用に作成したボックスを乗せているだけです)
ボックスの大きさから,電源専用と電源+USBの2タイプの商品化を検討中です。
上記写真はTB-115以下のトッププレート(TTP-150)用なので
電源専用となりますが,3~4系統の12Vに加え
2系統のヒーター電源(ロスの少ないPWM制御方式の温度調整機能)
1系統のファインダー暗視野照明用電源(明るさ調整付き)も取り込む予定です。
またデジタルカメラ用には絶縁(オプション)された7.2Vも準備する予定です。
最小構成の場合,10,000円以下での商品化を目指しています。
電源+USBタイプは上記に加え,6系統のUSB,1系統のシリアル(オプション)
を備え,USBはセルフパワーとするため,12V電源から作った5Vを供給します。
これに12Vの供給電圧監視用LEDの電圧系も入れれば完璧?ですね。
使用するボックスはコスト関係で耐蝕メッキ鋼板です。
以下の写真のように片面は開放なのでトッププレートが蓋代わりです。
写真のコネクター類はイメージで実際に採用するコネクターは検討中です。
アリガタ・アリミゾを使った撮影システムでは
メイン鏡筒とガイド鏡を組んだまま脱着することで
ガイド精度の向上や組み立ての時間短縮などで高い評価をいただいておりますが
これらの集中配線ボックスも採用いただければ,冷却CCDカメラやフィルターホイール
などを最適状態に取付,ケーブルまでも接続したままで移動できます。
観測地では,12Vの主電源とHUBから出たUSBケーブルの2本を接続するだけで
撮影に移行できます。
さらに素通りになりますがオートガイドケーブルコネクターもつけると
一カ所に集中した3本のケーブル接続でOKです。
東北地方太平洋沖地震の発生から今日で1週間経ちますが
テレビで放映される被災地の状況を見るたびに心が痛くなります。
被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
発売準備中のレボルビング装置はHPで少し紹介しましたが
昨日紹介したものは,カメラはアームに固定されてアームと一緒に回転するタイプです。
以前販売されていたマミヤの製品や試作品と同じ構造です。
一般的な一眼レフカメラの三脚固定ネジは,レンズの中心線上にありますが
グリップ部はこの中心軸から大きく離れて出っ張っています。
このグリップ部とアームの干渉を防ぐには大きなアームが必要になりますが
グリップ部をアームの外側に向けて取り付けることで
比較的小さなアームでも干渉しないメリットがあります。
ただ,HP(NEWS)の写真のように,カメラが最大に回転した位置で天頂を向けると
回転のロック部に大きな曲げモーメントがかかるため回転はスムーズでなくなります。
それに対して今回ご紹介する上記写真のタイプは,アーム側が赤道儀等に固定され
その中をカメラ側が回転します。
アームのサイズ上,グリップのあるカメラカメラは向かず
グリップの無い冷却CCDカメラに適しています。
回転のロック部に大きな曲げモーメントがかからないため回転がスムーズになります。
(このタイプでもカメラボディを後ろにずらせばグリップ部の干渉は防げますが
前後のバランスが崩れます)
前記をAタイプ,後記をBタイプとして2機種で発売予定です。
Aタイプにはマンフロットのクイックリリースアダプター(357)が
Bタイプには専用のアリガタ(開発中のビクセン規格仕様)が取付られます。
いずれのタイプも滑らかな回転はお約束できませんが
方向による回転への影響が少ないのは,Bタイプの方になります。
特にHP(NEWS)のAタイプは写真のように縦構図で天頂を向けた場合に
ロック部に大きなモーメント荷重がかかるので回転が渋くなる上,構図も少しずれます。
コストを抑えた上で,天体写真用として長時間露出でもずれないことを主眼に
開発していますので回転については,必ずしも滑らかではなく
任意の位置で確実に固定できる構造であることとご理解いただければ幸いです。
AGS(E-ZEUS)はASCOM対応でないのでコントロールに使えるプラネタリウムソフトは
SuperStarⅣとYocに限定されていましたが
四国の天文愛好家,星見庵様ご自身での開発ソフト
「ASCOM Telescole Driver for E-ZEUS Ver. 1.01」を使用することで
ステラナビゲーター9等ASCOM対応ソフトからコントロールができるようになりました。
AGS(E-ZEUS)がステラナビゲーター等で制御できることは画期的です。
AGSシリーズで動作を確認したプラネタリウムソフトは以下の3つです。
(ステラナビゲーター9及びCielは同じ四国のコーチ様で確認されています)
● ステラナビゲーター9
● TheSky6
● Cartes du Ciel(フリーウエア,黒ひげ様が日本語化されています)
インストールするソフトウエアは以下のとおりです。(全てフリーウエア)
● ASCOM Telescole Driver for E-ZEUS Ver. 1.01
● NET Framework3.5 SP1
● ASCOM PlatForm 2008(5.0)
● TheSky ASCOM Telescope (TeleAPI) Plug-In....TheSkyを使う時のみ
インストールの方法等は星見翁様のHP「星見庵日記」で詳しく紹介されていますので
ご参照ください。
今回ASCOM対応ドライバーを開発いただいた星見翁様には深く感謝いたします。
なお,星見翁様はAGS-1Bでドライバーを開発されています。
動作環境はWindowsXPのみで,速度設定機能等が開発環境と同じ
AGS-1,1L,1S,10(2P),10(5P)は全ての機能が正常なことを確認しました。
AGS-1Xは速度設定機能が開発環境と異なるため一部制約あります。
詳細は現在確認作業中です。
PTP-2三脚をご使用のお客様からの要望にお答えして
EM-10用の専用台座を製作しました。
現在お手持ちのPTP-2の脚部がそのままご使用いただけます。
台座部の直径が100φ→120φになったので若干重たくなりますが
それでも70cm長の脚を含めた重量は2kgを少し越える程度です。
オーストラリアなどオセアニア地域への海外遠征の場合
機材の重量制限が厳しくエコノミーでは20kgを越えると超過料金を請求されます。
20kgをクリアーするにはカメラを除く機材の合計重量を12~13kgにまとめる
必要がありますが,そうなると4~5kgもある三脚では厳しくなります。
またこれらの地域は木製品の持ち込みには手続きが必要で
自作の木製脚は場合によっては持ち込めないこともあります。
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カメラは機内持ち込みができるので上記重量に含まなくて良いのですが
三脚は機内に持ち込めません。
またバランスウエイトは砂を入れたペットボトル等で代用します。
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プレートや鏡筒バンドでも少しは軽量化できますがせいぜい数百gでしょう。
現実的な軽量システムを目指すなら削減代の大きい三脚の軽量化と思います。
以下の写真は,カメラレンズを使った軽量システムの例で
これでも総重量は約12kgになります。
衣服などと一緒にスーツケースに入れるとほぼ20kgになります。
フランジバックが長く,イメージサークルの大きな645用レンズですので
オフアキガイドとしてガイド鏡やガイドマウントは排除しています。
オフアキでなら6~8.5cmの高性能屈折でもほぼ同じ重さになりますが
この程度が20kgをクリアーできる限界かと思います。
現在PTP-2をお持ちのお客様でこの台座をご希望の方はメールでご連絡ください。
価格等ご案内いたします。
なおPTP-1の脚はサイズの関係でご使用いただけませんが
PTP-1をお買い求めいただいた方には
脚も含めた一式を特別価格でご提供予定です。
いずれも以下の関係上8月末日までの受付期間とさせていただきます。
PTP-2,PTP-1のいずれもお持ちで無い方へは別途一式での販売も検討中です。
ただし,台座と脚を別々に扱う関係上,上記のお客様を優先し
台座の余剰分が出た分のみ新たに脚部製作しますので
数量が限られることを予めご了承ください。9月以降別途ご案内予定です。
EM-10用一式のご要望が多いため販売方法を見直しました。(7.22追記)
冷却CCDカメラやフィルターホイールの接続はM42P0.75(Tネジ)などの
ねじ込み方式ですが,ねじ込んだままではカメラが回転しているので
ロックナットで回転角度を調整するのが一般的です。
ただこの場合ロックナットの厚みなどで数mmですが光路長が増えてしまいます。
また,回転と脱着もできるようテーパーリングを介する場合も
やはり光路長が増えます。
そこで,光路長は最短として回転角度を調整する方法をご紹介します。
カメラには写真のように全ネジのスリーブをねじ込み
フィルターホイールと直結します。接続に伴う光路長は「0」ですね。
このままではカメラとフィルターホイールは回転した位置で
ネジ込みが止まってしまうので回転はシムを挟んで調整します。
シムの厚みは0.05mm単位で調整できるのでピッチが0.75のネジの場合
24度単位で調整できます。
少し乱暴ですが締め付け力で調整すれば概ね希望の位置に調整できます。
また0.05mmの薄いシムを20枚積層した「積層シム」なるものもあります。
写真の真鍮製のもので,これは1枚ずつ剥がして厚みを調整できます。
もちろん剥がしたシートも利用できるので便利です。
この方法は一度固定したら外さないところに有効で
精度や強度を損なわないところも見逃せません。
ところで下の写真はシュミカセの接眼部に使われている接続方法を
CCDカメラに採用した例です。手持ちのパーツで作ってみました。
この場合少し光路長は長くなるので使用できる環境は限られますが
脱着や回転が用意なうえ,確実な固定ができます。
相手側は既製品にありますが,カメラ側につける方は探しきれませんでした。
光路長に余裕がある場合には理想的な接続方法と思いますが
いかがでしょうか。
配管接続に使われるユニオン継ぎ手
カメラレンズの色収差やレンズの圧迫を確認するため
アイピースを使った眼視テストを行っていることは以前ご紹介しました。
昼間の碍子に反射する太陽光や,恒星でテストすると
50mm(67用)ほどの広角レンズでも性能が良くわかります。
そのためには焦点像や焦点内・外像のチェックのため
微妙なピント調整が必要となるので
クレイフォード式の接眼部を改造してカメラレンズに付けています。
ところが私が入手した接眼部は良くみるとドローチューブが傾いています。
2インチのスリーブ面を測定すると100ミクロン以上も傾いていました。
クレイフォード式はドローチューブを上部2カ所のベアリングに押しつけていますが
原因はそのベアリング保持金具の精度にあったので
以前アストロカメラを作っていた時の調整用スペーサーをはさんで
傾きを10ミクロン程に追い込みました。
このスペーサーはネジに通して調整するように特注したもので
(レーザー加工品のためカエリがありません)
内径2.6φの穴がありますが今回のような目的でも使えます。
まだかなり在庫があるのでご希望の方にはおわけします。
HP上からメールください。
恐れ入りますが管理の都合上,以下の条件とさせてください。
・厚み0.03,0.05,0.07,0.1,0.2mmの5種を各20枚±2枚(誤差)セット
・価格は送料込みで2,000円
・限定10セットのみ
重ねることで,
0.03,0.05,0.06,0.07,0.08,0.09
0.10,0.11,0.12,0.13,0.14,0.15,0.16,0.17,0.18,0.19.......と
0.05以降は10ミクロン単位で調整ができるので
カメラのフランジバックは実質的に10ミクロンレベルの調整が可能です。