以前ご紹介しました,カメラレンズ用のフィルターホイール(FF)は
光路長の制約から,カメラマウントを旋盤で薄く削ったり
FFにタップ加工を行うなど,とても商品レベルではありませんでしたが
ブログを見ていただいた方や知人から同様の製作依頼があったので
写真のようにFFの蓋部をそっくり交換する方法に変更しました。
レンズの電子接点部とFFの開口径の関係で
FFの蓋をそのまま使うとマウントをかなり嵩上げしなくてはなりませんが
専用としたことでこの分光路長が稼げます。
また後加工による精度低下も防げますし安価にもなります。
FFにフィルターを装填する時に一端蓋は外すので手間は変わりません。
カメラマウント部はBORGのEOS→M57AD[7157]から外して取り付けます。
カメラのロック機構は使えませんがこのマウントは作りが良いため
ロックはなくとも不安はないようです。
FF蓋にはマウント取り付け用のM1.7のタップ加工も施していますので
後加工は不要です。(マウントは90度毎に回転させて付けることも可能です)
なおEF以外のマウントでは確認がとれていません。
真横から見るとこんな感じです。
Atik-383LとIDASの4mm厚フィルターの組み合わせでは
FF付属の接続リング+α(シムでの微調整代)でピントが合います。
Atik-383L以外の機種でも383Lよりバックフォーカスが短かければ
つかえる思いますが,実機で確認を行ったのはAtik-314Lのみです。
この蓋(アダプター)はAtik製の31.7mm用FF専用ですが
少し多めに製作中なのでご希望の方には12,000円でお譲りします。
写真の試作品は未処理ですがお譲りするのは黒アルマイト処理つきです。
シムリングとカメラマウントは含みません。
写真ではわかりにくいのですが全てマニシングセンターでの加工で
高精度な一体構造としております。
またマント部に調整用スペーサーを挟むことでスケアリングの調整もできます。
ご希望でしたら以前ブログで紹介したものを別途1,000円でお譲りします。